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ゼロ磁場とは |
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第二次世界大戦後の冷戦時代に、アメリカのアイゼンハワー大統領が自由諸国の防衛のために科学力の増強を訴えたとき、各国ごとに頼れる技術の項目を挙げましたが、日本についてはただ一つ、磁性材料という項目を挙げたとのことです。これは明治の初めに来日した物理学者のユーイング(J.A.Ewing)以来、長岡半太郎、本多光太郎らの先覚者が特に磁気の研究に熱心だったお陰でしょう。1916年に本多が発明したKS磁石鋼は世界に冠たるものでした。その伝統は現在に受け継がれ、1982年に日本で発明されたネオジム鉄ホウ素磁石は、またまた世界に大きな衝撃を与えました。
磁石の材料だけでなく、変圧器や電動機などの磁心材料、磁気カードやテープレコーダなどの磁気記録材料でも、日本は世界をリードしています。
(『磁気のおはなし』中川康昭著/日本規格協会刊より)
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